当スクールでは、イギリスの公立小学校でも教材として使用されているOxford Reading Treeの音読に取り組んでいます。
Oxford Reading Tree を思い切って教室で一括購入したのは昨年度なのですが
実はこちらの取り組みを始めるずいぶん以前から、「本読み」と題して、毎週少しずつ絵本の音読をしてきてもらっていました。
なぜ音読にこだわっていたかというと、いくつか理由があります。
1、大学受験では長文が主であり、まずもって読むのが嫌いでは話にならないこと(これについては共通テストの導入で多少は変わってくるでしょうが、二次試験で測られるのは読みの力のウエイトがまだまだほとんどです!)
2、英語を日本にいながら勉強しようと思ったら、インプットは読みで行うのが一番効率的なこと。
3、読むことにより、話したり、聞いたりすることの何倍もの情報を、ずっと少ない時間で取れること。
また、英語が苦手なお子さんの特徴として、「音読が遅い、苦手である」というのもあげられます。1語を読むのに時間がかかっていては、文の意味を取ることまでなかなか余力が回らないのです。
こんなような理由で、小さい時からなるべく「英語を読む」という行為にたいして、ハードルをさげておきたいなぁと考えていました。
長いお子さんだと4年、5年と取り組まれていますが…
結果、どうなったか…?(興味あるよね?)
わたしの予期しないことが起こりました!
完全に
私が英語を理解するのとは別の回路で理解している?と思う場面があるのです。
先日も、とある中学2年生のお子さんが、英作文でこんなものを作ってきました。
I don't understand what she says.
中2なので関係詞、教えてませんし、
ましてや先行詞をふくむwhat などまだ中3でもやっていない範囲です。
彼女曰く、
「なんとなーく、こんなんかなぁ?と思って。」
!!!
「なんとなーく、こんなんかなぁ…?」で文章作っていくのは、
たくさん読んでインプットした中から、
彼女の頭の中で、文法が自動で、かつ自然に整理されてきたからなのだと思います。
これは私たちが赤ちゃんの頃からたくさんの日本語を聞いて日本語をマスターしてきたのと同じ経路をたどっていますね。
どこでいつ、どんなふうに出現するかわからないですが、
やはり「種をまいておく」という行為は大切だなぁと思いました。
ただいま、読みを通しての「種まき」継続中・・・です!
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